桐朋学園近くの仙川カフェ、仙川バー【レキュム・デ・ジュール】

濃厚なネルドリップの珈琲と美味しい洋酒をどうぞ。。

珈琲、紅茶、自家製スイーツ、ウィスキー、カクテル、JAZZ‥フランスのカフェのように大事な時間を過ごせますよう。

夜【19:00〜24:00】の紹介
喫茶店の紹介
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分館index

食欲の秋、読書の秋、
秋につく冠は多々ありますが
喫茶の秋、なんてのもあってよい気がするのは、私だけでしょうか?
などとのんびり考えていたら、もはや年末です。
秋季澄む頃、かなり過ぎてしまいましたが
冬の空、ようやく頭の中の見通しが晴れました。
第13回更新となります。

分館いつの間にやら、一年が過ぎました。
ようやく袖看板を作ってつけましたが
新しく始められたこと、思うほど整わなかったこと、
本館創業時のおろおろとわくわくを
思い出しているうちに経ってしまった感じです。

来年度は、始めたい企画?いくつかと
仮、の一文字が取れて、
営業日、営業時間を確定するのが目標でしょうか。
焦らず、ゆっくり、
本館と分館、混じり合って新しい色彩をもつような
そんな喫茶店に育てていければなーと思います。
温かく長い目で見ていただければ幸いです。

※ふゆのおやつ、雪だまクッキー、はじめました。
シナモンココアと相性ばっちりてす。

さて、そういうわけでして、
今回は振り返って、
本館創業の前の、まだ何も形になっていない頃の話。

本と珈琲と洋酒、
どれもがゆっくり過ごせるような
大人な喫茶店が作りたいと想いと情熱だけがあって
憧れ通っていたトロワ・シャンブルの門を叩き
今はもうないですが
トロワ・シャンブルの分館にあたる
駅寄りのお店でひとり、働いていた頃のこと。

当たり前のことですが、
開店から閉店まで覚えること、やらなければならないことが山のようで
毎日の仕事に一生懸命なだけ、あっという間に時間が過ぎていきました。

身につく経験と反比例するように、
接客する佇まいの難しさ、
働くほど実感する、お店を開け続ける大変さ‥
この世界に入るまでわからなかった現実が、
ひしひしと重くなっていき
理想や希望、頭の中で膨らんでいたはずの大事な未来が
少しずつ狭まっていきました。

自分が今、何を目指してここにいるのか、
わからなくなっていった、そんなときに、
とても励まされていたものがあります。

カウンターの真ん中に飾られた切り花。

椰子の実のような、少し大きめな素焼きの花瓶。
横に広がるように枝ものを投げ入れる時もあれば、
薔薇一輪という時もあります。
いつもカウンターの中にいる私の、
一歩前に凛と立って、
一緒にお客さんを迎えてくれる、
その姿を、同志のように感じて、心強く思っていました。

変な話で、
お花屋さんで調達するのも自分ですし、
そもそも花は人ではありませんし、
私の妄想甚だしいのですが、
日々、切り花を扱うことを通じて
自然と学んだことは、とても今の糧になっているなーと感じています。

日常の中で季節を扱うこと。
いつも変わらぬ佇まいで居ること。
カウンター越しに見る、
その花の背中は、とても眩しくて、
ふと俯いて丸まった背中に、また灯りをともしてくれるのでした。

紆余曲折、辿り着いて
レキュム・デ・ジュールという喫茶店が出来ました。
必然か奇しくもか
小説『日々の泡』では
不思議な病魔に侵されたヒロイン、
クロエは美しい花々に囲まれることで、儚い安息を得ます。

本館の店内を囲うように
飾られた切り花を眺めながら
あの花の、背中を見ていた頃を、ふと思い出します。
あの頃、私を励ましてくれた花々が、
今、ここで喫茶する人たちの儚い安息に、
繋がっていてほしいなと、願うような気持ちになっていたり。

かなり、感傷的かつ暑苦しく書いてますが、
今回、大事なお知らせが、こちらでももうひとつ、あります。

分館コラムを書き続けている意味でもありますが、
おもに、喫茶店が好きな若い世代の方たちに
古くてレトロなだけではない、
喫茶店が今後も末永く日常の一部として使われていくように
新しい魅力、価値観を持った、
これからの喫茶店、を作っていってもらいたい、
繋げていってほしい、との思いがあります。
分館を始めることを決意したのも、
あわせてスタッフを募集し始めたのも、それが理由です。

で、お知らせ、本題ですが
年始より、改めまして新しいスタッフを募集します。
今回は1〜2名です。
以上の通り、
喫茶店への熱や夢のある方を、まず望みます。
入れる日数など諸条件、都合あるかと思いますが、
気持ちのある方は、本館分館問わず、スタッフまでお声掛けください。
少しお話して条件など折り合った方は、
後日履歴書とともに面接をいたします。
本館分館、一緒に喫茶店を育てていきたい方、お待ちしています。

では、毎度誠に長く長くなりましたが。。

次は、HP調整後なので、春先くらいでしょうか。
分館で新しく始めようと企んでることについて、
書こうかなと思いますが、まだ頭真っ白です。
第14回のタイトル決まり次第、
一足先に公式instagramにてご報告します。

しばらくは公式Instagramをご確認ください。

それでは皆さん、
健やかな良い年を迎えられますよう。


喫茶室・日々の泡 より。

【第十三回】
あの花の、背中は。

【12/30更新】
カフェ&バー
レキュム・デ・ジュール


【京王線・仙川駅より徒歩5分】
10:00〜24:00
月曜休(祝日の場合、火曜休)

東京都調布市仙川町1-15-4
水清ビル2階200号室
03-5313-4078
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